同田貫を見に、玉名のこころピアへ行ってきました - 九州で見た刀剣
20
2015

同田貫を見に、玉名のこころピアへ行ってきました

今月末までの同田貫の展示を見るのと模造刀を持ってみたくて、同田貫の地元、熊本は玉名市にある玉名市歴史博物館こころピアに行ってきました。

こころピアの方の刀「同田貫」に対する愛と、訪れる審神者のキャラ「同田貫正国」への愛が重なって、とんでもないことになってました。
その結果、かなり長い記事になってしまいました。

※おことわり※
  • 自分は目的地とそこへの行き方くらいしか調べずノープランで行くので、かなりグダグダな感じです
  • 運賃の安さ重視の貧乏旅行です。食にもそこそこお金を掛けたかったのですが時間の都合上無理でした
  • 刀剣は本当に疎いので、東京美術「図解 日本の刀剣(てのひら手帳)」を頼りにしてます
  • こころピアの中央のスペースにある同田貫3振の展示&模造刀撮影イベントは今月末までですが、6/22~25まで臨時休館です

    • 銘「九州肥後同田貫上野介」刃長71,5cm
      まず「こころピアへ行こう」と思いついたときに、博多駅からJRで玉名へ行こうとしました。
      が、Yahoo!の路線情報で検索したら、天神から大牟田まで西鉄の特急で行って、大牟田からJRに乗り換えるのが一番安い(片道1,480円)と書いてあったので、そのルートで行くことにしました。

      11時すぎ、西鉄福岡(天神)駅に到着して、11時30分の大牟田行特急に乗り込みました。
      西鉄福岡(天神)駅から大牟田までは約1時間、片道1020円。暇なのでずっと本を読んでました。
      行きは大牟田線を走る中で一番新しい車両(銀色の3000形、クロスシート)だったのですが、帰りの電車(青緑色の車体で椅子がロングシートの通勤用のやつ)の方が座り心地は良かった気がしないでもないです。

      大牟田駅でJRの熊本方面行に乗り換え。
      乗り換えの間17分暇で駅のホームをうろうろ。
      大牟田は石炭の産地だったので、ホームに抱えられないくらい大きい石炭がにドンと置いてありました。
      あと、地元の高専生が作ったロボ大蛇(「大蛇山祭り」というお祭りに出るらしい)があって、電車を待っている間、前に人が通るたびにLEDを光らせウィンウィン動いていて、ちょっとシュールでした。
      ロボ大蛇

      待ってるときがちょうど昼時で、立ち食いの「かしわうどん」が気になったのですが、玉名で玉名ラーメンを食べようと思ってやめました。結果残念なことに……。

      12時50分発八代行き普通に乗って20分、片道460円で玉名駅に到着。
      駅前には「飛龍の鐘」という大梵鐘のプラスチック複製が設置されてました。毎日3回スピーカーで鐘の音を流れるそうです。驚き。
      玉名駅前

      非常用のおにぎりを駅のミニコンビニで買って、肥後銀行前のバス亭でバスを待つ間に駅にあったパンフで玉名について勉強。
      1300年の歴史がある玉名温泉があることとか、花が有名で今はあじさいが見ごろであること、夏目漱石の草枕の舞台になったこと、西南戦争の戦場だったことや永安寺東古墳という有名な装飾古墳があることを知りました。時間があれば見ようと思ったけど無理でした……。

      そうこうしてたらバスは来て(「玉名市民会館前」で止まるバス路線は3つくらいあって、日中は1時間に3~4本ほど来る感じ)、玉名駅からは産交バスに乗って「玉名市民会館前」で下車。
      片道約8分、150円。

      13時48分、玉名市民会館着。
      降りたら、こころピアのちょうど前でした。しかし付近は市民会館と市役所と合同庁舎とスーパーくらいしかなくて、ラーメン屋のある気配がない。仕方なくおにぎりを食べて、こころピアへ。

      玉名市立歴史博物館こころピア

      こころピアは前方後円墳をモチーフにしたと書いてあるのは見たのですが、上の方に角柱が沢山生えてて不思議な建物でした。
      スロープがあって上まで登れるようになってたので、入る前にせっかくだからと登ってみました。鉄製のスロープは下が微妙に透けててちょっと怖かったです。
      こころピア屋外展示「十六」
      建物上の角柱のは屋外展示「十六」。
      十六本ある柱の一本一本に玉名市近辺にある代表的な文化財や風習・風景が展示されていました。結構凝った面白い展示の仕方だな、と思いました。

      見終わったら、屋上の展望台みたいなところまで登って、再び怖いスロープを降りてようやくこころピアの中へ。
      入口でチケット(一般300円)を買ったら「刀を見にこられましたか?」と言われたので、はいと答えると「『同田』貫の刀剣」という、リーフレットを1枚貰いました。熊本の刀、そして同田貫についての写真付きの解説が載っていて、同田貫関連の史跡の案内もありました。
      あと、同田貫の上野介正国作の3振のみ撮影可で、正国の兄にあたる清国作(寄贈品)は撮影NGであると言われました。

      展示室は円形で、円の左半分は「河とともに発展した玉名」をテーマにした常設展、中央に休憩用の椅子・テーブルのあるシンボル展示室、右手が企画展と情報検索室となっていました。
      順路にそってまず左の常設展に入ると、早速同田貫を撮影をしている女性を発見。審神者やっている友人はいない&これまでの展示でそれらしき人は見かなかったので、リアルで遭う初めての審神者?

      自分は古墳時代が大好きなので、常設展の入口にある鞘に紐が巻かれた状態で出てきたという短剣(短剣はいっぱい見たけど、鞘に入ってる状態の短剣は初めて見たかも)や、舟形石棺の展示(玉名は最大密集地で、畿内でも玉名産の石棺が見つかっているそう)とかに興奮してガン見してたのですが、その横を、あとから入った同田貫目当てらしき女性たちが何組かすれ違っていきました。この前放送されたジャパコンワンダーランドで「入場者3倍」って学芸員さんが言ってたけど、本当に審神者多いですねw

      皆さんが同田貫から離れたタイミングで、自分も同田貫のところへ。一本目の同田貫は銘は「九州肥後同田貫上野介」。同田貫初代上野介正国の打った刀、つまり「同田貫正国」です。貿易の重要輸出品の一例として展示されていて、この刀は常設されているものだと思われます。
      銘「九州肥後同田貫上野介」刃長71.4cm(常設)

      じっくり見ようとしたのですが、まず刀の右手に置いてある「同田貫クイズ」と印刷された紙の山が凄かったです。
      同田貫クイズと入口で貰えるペーパー「『同田貫』の刀剣」
      「ゲームで人気急上昇中の豪刀 同田貫。クイズに答えてもっと同田貫に詳しくなろう☆」
      と審神者狙い撃ちの文句が書いてありますが、同田貫の歴史や特徴が簡潔に分かるようなクイズになっています。
      更に自分のような刀剣鑑賞初心者にもわかりやすいようにと、日本刀の部位の名称の図解や鑑賞のポイントが書いてある、すごい親切なペーパーでした(手前のリーフレットが入口で貰った「『同田貫』の刀剣」)。

      で、刀をじっくりと拝見。
      後の三振りにも言えることなのですが、wikiとかに「同田貫は実戦刀で美術的価値は低い」と書かれていたけれど、これまで見てきた刀と比べて、美的にそこまで劣ってるという感じはしませんでした(あくまで素人目線ですが)。
      流石に国宝の江雪左文字と比べたら違うなと思うけれど、しっかりとしたいい刀だと思います。まさに質実剛健。
      照明のおかげで鍛え(地鉄に現れる肌目の模様)もばっちり見えました(ド素人判断だと板目肌?)。

      また左手には「模造刀を持って記念撮影してみませんか?」という案内の横に、この刀が寄贈された当時の錆びた状態の写真がパネルに貼ってありましたが、かなりひどい状態だったことがわかります。
      未研磨の同田貫
      後で遠目に学芸員さん(ジャパコンにでていたあの方)の説明を聞いたところによると、この刀は第二次世界大戦後に接収されたいわゆる「赤羽刀」だったらしく茎の数字はペンキで書かれていたそうです……。研ぐのは相当苦労されたんだろうなぁ。

      同田貫一本目の展示の後は、西南戦争の展示とかがありました。銃や落ちている打ち終わった弾丸から新しい弾をつくるためのやっとこみたいな器具とかいろいろ。
      あとかなり隅っこの方に地味に同田貫盛廣作の鐙(あぶみ)も展示されていました。クイズや図録で同田貫は銃や槍も作ったと書いてありましたが、馬具まで作っていたのですね。

      常設展が終わると順路は中央のスペースへ。
      まず目に付くのが中央に置かれた椅子とテーブル、そしてその上の同田貫正国の立ち絵つきの市報「刀剣ブーム到来」のページと、「同田貫ファンの皆様へ」という紙が貼られた交流ノートと感想を書く紙!

      「5/22~」と書かれたノートをパラパラとめくると、ここを訪れた同田貫正国ファンの皆さんが書かれたメッセージが多数!
      「絵がかけないのでいっぱいかいてください」的なこころピアの方のコメントのせいか同田貫正国のイラストも結構あって、ファンアートのカラーの切り抜きもありましたw

      メッセージも「東京から来ました」とか「二度目です」とか「玉名温泉も行きました」とか「江雪左文字を見た後に来ました」とかいう機動の高い審神者さんのコメントがあったり(江雪さんとのはしごは西鉄太宰府から二日市で大牟田行き特急に乗り換えれば自分と同じようしてに行けるけど)、熱い長文が書いてあったり、ゲームのキャラの同田貫正国の愛と刀の同田貫へリスペクトが伝わってくるメッセージがいっぱいでした。

      また、明らかに審神者ではなさそうなご年配の男性らしき人の書き込みもあって、凄いなあと感じた次第。
      たぬきくんのイラスト&若い女性の書き込みがいっぱいでさぞかしびっくりされただろうなぁ……。


      この中央のスペースには6月になって追加されたらしい同田貫3振と上野介正国の肖像画などが展示されていました。
      正国の兄、清国の作の銘「肥前済藤原清国作 一」は撮影禁止でしたが、上野介正国作の二振は撮影可能。とてもありがたいですね。

      銘「九州肥後同田貫上野介」刃長71.5cm

      銘「九州肥後同田貫上野介」刃長72.2cm

      長さは正国作の三振はどれもほぼ同じ刃長約71~72cmで反りは2.0cm強。
      清国作のはほんのちょっと短くて刃長67.7cmで反り2.4cm。

      「九州肥後同田貫上野介」の銘の部分
      銘だけアップ。見づらいですが「九州肥後同田貫上野介」と彫ってあります。

      銘「九州肥後同田貫上野介」鍛え
      二本とも照明のおかげで鍛えがよく見えました。全部多分板目肌? 綺麗でした。
      自分が撮影下手なので、鍛えはうまく映りませんでした。なんか只の汚れみたい……残念無念。

      あと最後に途中まで聞いた話だと、常設展の方に展示してあった正国と、中央に展示されていた正国とは切先の部分に差があるそうなのですが、素人目にはわからず。どう違ったんだろう
      時間がなかったのと、学芸員さんが別のグループさんに向かって話されてて、「途中から一人入るのはあれかなー」と思ってやめたのですが、今更ちょっと後悔。

      企画展は玉名市(旧天水町)出身の名優、笠智衆さんの展示(映画ほとんど見ないので詳しくないんですが、もう笠さんを知らない人もいるんですよね……)。
      笠さんが出ていた作品のビデオや看板、私服や使用していた眼鏡、演技の勉強に使っていた本なんかが展示されていました。

      出口付近にはアンケートが貼ってあったのですが、これも「同田貫を見に来ました」という紙でいっぱい。
      あと同田貫関連の図録と、「同田貫のTシャツとマグカップを売っています」という張り紙(売ってる場所は別? 木曜休みとか書いてあった)がありました。
      確かTシャツは1800円、マグカップは1500円で、収益はこころピアの友の会の活動費として使われるそうです。


      受付に戻ると、前に出たグループさんが模造刀を使った記念撮影の真っ最中。
      一人で来たのでちょっと恥ずかしかったですが、この旅の目的は「模造刀を持つ」だったので受付の方に写真を撮りたい旨を伝えるとあっさりOKをいただきました。

      前のグループさんの撮影が終わるまで催し物(絵本の原画展示)を見て、いざ自分の番。
      敷かれた畳に上がって、若い女性の学芸員さんに刀の持ち方・抜き方を教わって、自分で実際に抜いてみました。
      模造刀

      下げ緒のあたりを持って、手首を傾けて、刃を鞘に当てないようにすっと引き抜く。
      割とあっさり抜けました! ただ当然ですが結構重たい。

      写真は、抜いたところや、両手でもったところ、刀がキラリと光るところや刀を鞘に納めるところなど色々提案してもらって、なんと7ポーズくらい撮ってもらったのですが、恥ずかしいのとカメラのモードがおかしくて異常に暗いのでアップはしませんw
      本当に入口でやるので、撮ってる最中、ちょうど何も知らずにやってきた地元のおじさんたちがやってきて「俺たちもやりたい!」と受付の人にいってるのをみてちょっと恥ずかしかったですw

      あと、「たぬきくんのポーズは撮らなくて大丈夫ですか? 一つ教えてもらったのがあるんですけれど」とポーズの提案されましたw
      このひび割れた兜を持った普段の立絵のポーズですが、やりましたw
      同田貫正国立絵
      我が一軍の隊長なのにポーズ思い出せなくてごめんよ(一軍は第二部隊に設定してるので、近侍は別の子なんです)。

      撮った後も学芸員さんの説明を聞こうかと思ってたのですが、残念ながら帰りの時間が来てしまいました。
      最後に同田貫の図録を1冊購入(予算と置き場の都合上やむなく1冊。一番高いの買ったけど500円でした)。
      図録は不要になったポスターと布で出来た手作りの袋に入れてもらいました。なんかすごく申し訳ない感。


      ちなみに私がいた1時間40分の間にすれちがった審神者らしき人は10人以上。
      自分が長くいた&来週から4日間休館とはいえ、平日の昼間にこの人数は凄いですね。


      こころピアの方には本当にすごく親切にしていただいたし、ここまで見に来た審神者の皆さんの思いも知れたし、刀の同田貫もキャラの同田貫正国も愛されてるなぁ、とつくづく感じました。

      こころピアも玉名もいいところでした。こころピアの方には本当に感謝しかないです。
      ラーメン(こころピアに「いけめん」というラーメンをはじめとした玉名の麺系のお店を載せたマップが置いてあって、それによると裏手をちょっと歩けばラーメン屋さんがあるそうです)や温泉、古墳も見にぜひもう一度行きたいです!
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Tag:同田貫正国

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2 Comments

初めまして  

僕は同田貫の性を受けるものですが、
未だに同田貫好きな人居るんだなぁと見てて
御先祖様が誇らしいです♪

2016/07/04 (Mon) 23:26 | EDIT | REPLY |   

かりおか。  

Re: あ

> 僕は同田貫の性を受けるものですが、
> 未だに同田貫好きな人居るんだなぁと見てて
> 御先祖様が誇らしいです♪

こんばんは、はじめまして。 かりおかといいます。
同田貫さんとおっしゃるのですね! 確かに刀工・同田貫一族の御子孫でいらっしゃるかもしれませんね。

同田貫の刀剣は実戦刀として用いられていたようで、元々時代劇(メジャーなのだと「子連れ狼」では主人公の持つ「胴太貫」として登場)でそこそこ名が知れていて、この「こころぴあ」のノートにも年配の方がメッセージを寄せていらっしゃいました。
その上、刀の擬人化ゲームのブームで女性中心に人気がでて、キャラの人形が出たり、私のようにゆかりの地である玉名に行く方も行くようです(私はいけませんでしたが同田貫の碑やお墓なども玉名駅の近くにあるようです http://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/467/206.html)。今もこころぴあに来訪者ノートがあるかどうかはわかりませんが、ファンの皆が熱心に書き込んでありました。

こころぴあでは同田貫に熱心な学芸員さんがいて、いろいろ教えてくださるので、もし機会があればぜひいらっしゃってください。

2016/07/05 (Tue) 01:00 | EDIT | REPLY |   

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