審神者向け福岡観光プラン2016冬:へし切長谷部・日本号を堪能する

直近の主な更新履歴:
2016/11/23
「審神者向け福岡観光プラン」まとめページへのリンク追加(リンク貼るのわすれてました)
2016/6/16
・櫛田神社の飾り山展示終了について記入
2016/01/11
・福岡市博物館公式ツイッターの撮影と利用についての注意喚起ツイートを引用
・所要時間の但し書き追記(「2時間待ちとか」になるとは思わなかったので……)
2016/01/05
福岡市博物館公式ブログに載っていた天神・ロボスクエア以外のゆかりの地を巡るための記事(急ごしらえ)を追加。
2016/01/01
福岡市博物館企画展示室の写真撮影が原則可能になった件について追記ソース
2015/12/30
福岡市博物館公式ブログに載っていた天神周辺の日本号ゆかりの地(母里太兵衛屋敷跡・福博であい橋のパラソル)を巡る記事へのリンク追加


来年の1月の圧切長谷部公開まであと2か月。
福岡まで遠征しようとお考えの方も中にはいらっしゃるかもしれません。

福岡市博物館次回展示案内(圧切長谷部)

ということで、勝手に1月に福岡に行く審神者の皆さん向けに、おすすめスポット等を考えてみました。
テーマは「2016年冬にへし切長谷部と日本号、博多の刀剣を堪能する」

いわゆる普通の「福岡観光ガイド」には載ってないor載ってても記載が少ないであろう場所が中心になってます。
前に書いた福岡市博物館のガイドや、その他「観光ガイド」「刀剣見に行ってきた」カテゴリで紹介したスポットを基にしてますが、今回新たに「刀剣を見れるスポット」として櫛田神社境内にある博多歴史館の紹介もしてます。

色々書いていたらかなりの長文になりました。何回かに分けて書いているので、乱文あることお許しください。

【追記】
この内容が大分古くなってきている(というか行列舐めてた)ので、新たな観光プランのまとめページをつくっています。
#審神者福岡旅 「審神者向け福岡観光プラン」まとめページ(随時更新)
よければそちらをご覧ください。
■所要時間:約7時間半(11時西新から出発、16時半博多歴史館見学終了)。
 鑑賞時間は比較的ゆっくりめにとっていました……が、福岡市博物館で行列ができることはちょっと考慮していなかったので、適宜調整してください。遅い時間の方が人が少ないようなので、紹介するルートを逆に回るのも手かもしれません(保証はできません)。

■料金:1340円(平日・西新から福岡市博物館までは徒歩で移動と計算。食事代等は含まず)
 内訳
 ・地下鉄:一日券620円(土日祝は「エこちかきっぷ」という名前で520円)
  ※どちらも自動券売機で購入可能。
 ・バス代:170円(福岡タワー南口~藤崎。西新からバスで福岡タワーまで行くと360円)
 ・福岡市博物館:常設展入場料150円(地下鉄一日券提示で、通常料金200円から50円割引)
 ・博多歴史館:入場料200円(地下鉄一日券提示で、通常料金300円から100円割引)

■ルート(一番左の時刻は10月の日曜、実際にこのルートで見学したときの時刻)
福岡空港・博多駅・天神

(地下鉄)

11:00 西新駅(K04)

(徒歩約15分もしくはバス約5分。徒歩だと寄り道して、史跡元寇防塁の見学も可能。所要時間は見学時間含めて約15分)

11:30 福岡市博物館 企画展示室約30分、常設展示室約1時間、ミュージアムショップ約15分

(バス。待ち時間約10分、バス約5分)

13:30~14:15 藤崎駅(K03) 大助うどんで行列に並び(約5分)、昼食など。

(地下鉄 約8分)

14:28 赤坂駅(K07)

(徒歩。途中、土日のみ公開の福岡城掘石垣を見学、約5分)

14:40 福岡城むかし探訪館 約25分

15:10 鴻臚館跡 約25分

(徒歩 約10分)

15:35 赤坂駅(K07)

(地下鉄 約4分)

15:40 中洲川端駅(H01/K09)

(徒歩5分)

15:40 川端ぜんざい広場 約20分

(徒歩 約5分)

16:00 櫛田神社参拝後、博多歴史館約25分見学

(徒歩 約5~20分)

中洲川端駅(H01/K09)・祇園駅(K10)・呉服町駅(H02)

福岡空港・博多駅・天神

■マップ
今回紹介したところで行くべきところは赤マーク、紹介したけど行かなくてもいい場所はオレンジ、今回のルートから外したけれどおすすめの場所は黄色のマーカーをつけてます。
※マップ中央、天神あたりに吹き出しのでない大きなマーカーは地下鉄天神駅付近です。無視してください。




西新駅(ガイドスタート地点)


元寇神社(史跡元寇防塁)


福岡市博物館


 

大助うどん


 

如水庵藤崎店


福岡城むかし探訪館(撮影可能なへし切長谷部のレプリカ)


 

鴻臚館跡展示館


川端ぜんざい広場(「日本一甘いぜんざい」との異名をもつぜんざいが食べられる。「走る飾り山」上川端の山や千代流の「豪勇日本號之誉」手拭いも展示)


櫛田神社(飾り山「呑取名槍黒田誉」・境内の博多歴史館に刀剣10口展示)


博多古図プレート(「左文字鍛冶」とかかれた古地図のプレート)


光雲神社(黒田如水(官兵衛)・黒田長政を祀る神社)


崇福寺(黒田如水(官兵衛)・黒田長政の菩提寺)


福岡藩主黒田家墓所(黒田如水(官兵衛)、長政ら黒田家藩主の墓所。土日のみ公開)


加美屋製菓(黒田節せんべい、黒田官兵衛/長政どらやき販売)


福岡市美術館(リニューアルのため2016/9/1から約2年半閉館



こんな地図を作っていたら、なんと福岡市博物館さまが公式で地図を作成してくださいました地図リンク)。ありがとうございます!
急ごしらえですが、天神の母里太兵衛屋敷跡・福博であい橋についてのレポと、ロボスクエア以外の場所についての記事をあげています。野村證券内部の展示は平日 9:00〜15:30までなので要注意!



西鉄バス最強の福岡市内なのに地下鉄を利用するのは、「わかりやすさ」を重視したためです。バス亭の場所とバスの番号・行先を解説するのは自分の手に余ります。あと、地下鉄の一日乗車券を提示すると特典として割引を受けることができる施設を複数まわるためです。
ちなみに福岡市交通局のサイトにも観光プランがいくつか紹介されているので、それを見るのもおすすめです(このプランをほぼ書き終わったところで、「歴史探訪コース」を見て「しまった、これでいいやん」ってなりました)

ついでにいうと地下鉄の駅のチラシ置き場にたまーに残っている「地下鉄で行こう! 黒田官兵衛ゆかりの地!! 散策マップ」というリーフレットと、博多駅のインフォメーションセンターや福岡市博物館常設展示室横の官兵衛プラザとかに置いてある「福岡を創った男 黒田官兵衛」という冊子は割とおすすめです。
「地下鉄で~」は路線図とゆかりの地を写真と簡単な解説つきで紹介していて(市内を知っている人向けなのか、地図が微妙に旅行者向けでないけど)、「福岡を創った男~」は県内のゆかりの地のほか、官兵衛・長政や黒田二十四騎の紹介(日本号の写真もあるよ!)、ゆかりの地のおすすめグルメ情報やモデルコースなんかが載ってます。
福岡観光おすすめ無料パンフ



ただ、バスは使いこなせばかなり便利(天神・博多圏内は一律100円、福岡タワー南口までが範囲の福岡都心1日フリー乗車券あり)なので、「バスで行く」という方はぜひ「にしてつ時刻表」とアプリの「西鉄バスナビ」(情報の更新にすごく時間がかかるので事前にインストール推奨)を駆使して頑張ってください!

あと福岡市博物館(福岡タワー)から西新に戻らず、一つ先の藤崎へ行くのも「?」となるかもしれません。が、西新より藤崎のほうが、バスターミナルと地下鉄の駅が直結していてわかりやすいかなと思ったのと、バスの運賃が安い(西新まで片道190円に対し、藤崎までだと170円)からです。必ず行く必要のある場所とかではないので、不都合があれば適宜とばしてください。




西新


ツアーの開始地点は西新。
西新までは福岡空港・天神・博多方面からなら、2番乗り場に止まる電車にのれば行先にかかわらず全部の電車が停車します。

少し前に地下鉄駅の真上にあった商業施設「プラリバ」が閉店になって寂しい感じですが、一応福岡の副都心。西新商店街の行商のおばちゃん、通称「リアカー部隊」で有名です。
西新駅1番出口から「サザエさん通り」に沿って、歩いて福岡市博物館へ向かいます。

以下、完全に余談になるのですが、西新は学生街で比較的安くて美味しいお店が多いです。料理の種類もカフェ・定食屋とかのオーソドックスなものから、メキシコ料理、ペルー料理まで様々。
博多名物のラーメン店も多く、一杯320円の「西新ラーメン」から、おでんもある「だるま」、「一蘭」(ここと天神でしか食べられない剛鉄という麺あり)まで、色んな店があります。個人的にはプラリバ横の細い道、オレンジ通りにある「しばらく」を推したいのですが、店が狭いのが難点。
あと、西新といえば、西新中央商店街の蜂楽饅頭福岡本店。
本当は熊本水俣が本店なんですが、並ぶのが嫌いな福岡市民が行列を作る人気店。天神の岩田屋にもあるけど、ここにはイートインがあって、蜂楽饅頭のほかに夏はかき氷、冬はぜんざいを食べることができます。
蜂楽饅頭(いわゆる回転焼きのようなもの。黒あん・白あん、各100円)は、蜂蜜の風味がする甘いあんと皮が特徴。回転焼きじゃなくて「蜂楽饅頭」としかいいようがない。
ぜんざい(260円)は、「蜂蜜飲んでる」と錯覚するくらい甘みと蜂蜜の風味が強くて、後述する「日本一甘い」川端ぜんざいと互角に渡り合う……というか超えそうなくらいのインパクト。白玉屋新三郎のプリプリとした白玉を使っているのがポイント。

元寇防塁


サザエさん通り沿いに福岡市博物館へ向かう最中、「西南学院前」交差点を左折して、西南学院大学の横の細い道を点滅信号のあるところまでしばらく歩くと、国指定史跡の「元寇防塁」(複数個所あるけど、多分行きやすさはここが一番)と元寇神社にたどりつきます。5-2こと「博多湾」の舞台の一つ、かもしれません。
史跡元寇防塁(西新元寇防塁神社横)

防塁は福岡湾を囲うよう何か所か残っているのですが、ここのは長さは10mくらい。
平日だったら、横の西南学院大学の建物の中の復元展示(ここの防塁は二重になっている)も見ることが可能です。ここだとガイドの紙ももらえます。
元寇防塁(西南学院大学内、復元展示)

福岡市博物館


■おすすめポイント:本物の圧切長谷部・日本号が展示
福岡市博物館外観
サザエさん通りを旗に従って歩いていくと、右手に巨大な石のゲートが見えてきます。これが福岡市博物館の目印。
晴れた日に行くと、建物を覆うハーフミラーの青と空の青、そして入口の石の灰色の対比がきれいです。残念ながら福岡の冬は曇り空が多いのですが……。

もうこのページをご覧になってる方はご存じでしょうが、国宝の圧切長谷部(へし切長谷部)、日光一文字や日本号など黒田家ゆかりの刀剣を所蔵している博物館です。
圧切長谷部(1月。2月は日光一文字)と日本号(ほぼ常設)は入って2階正面、企画展示室2「黒田記念室」に展示されます。
常設展・企画展共通チケットは一般200円ですが、地下鉄の一日券を提示すると50円引きの150円で購入が可能です。

企画展示室2は中央に大きな椅子があり、座って鑑賞することも可能です。部屋はあまり大きくないので、他の方のご迷惑にならない程度に鑑賞してください。日本号は倶利伽羅竜の部分を屈んで見上げると、傷が見やすくなります。
時間に余裕があれば他の3つの展示室も。圧切長谷部展示中の企画展の内容は別記事にまとめています
企画展示室は2015年まで撮影禁止だったのですが、2016年1月から原則写真撮影可能になったようです(※フラッシュ・自撮り棒・三脚は禁止)。撮影する場合は周囲の迷惑にならない程度にしてください。
常設展示室・企画展示室入口横に、撮影についての注意事項についてのポスターが貼ってあるので一読を(下のツイートがそのポスターの画像)。



利用時のお願いも確認を。メモしたいときは鉛筆を持っていきましょう。



また、2013年にリニューアルした常設展では、石器時代から現代までの福岡の歴史をいろいろな展示で見ることができます。
福岡市博物館の一番の目玉、国宝「金印」は入ってすぐに展示されています。レプリカを触ったり、実際に粘土に押したりすることもできて楽しいです。
映像展示を見たり、入口でタブレット借りて色々操作しながら見たり(AR展示もある)、ガッツリ見ようとすると常設展だけで1時間以上過ごせます。途中で帰るためのショートカットもあるので適宜利用してください。

なお、常設展は撮影禁止マークのついたケース(5、6コーナー)と展示品を除き、撮影可能(フラッシュはNG)です。興味がある展示は写真におさめておくといいかもしれません。

福岡市博物館展示(板付遺跡・金隈遺跡模型)
「日本最古の農村」板付遺跡と弥生時代の共同墓地、金隈遺跡の模型。この写真に写ってる範囲で常設展全体の1/16くらい。

福岡市博物館常設展 黒田長政と黒田如水の肖像画(複製)
長政と如水の肖像画(複製)。

ミュージアムショップは本が中心で、博物館オリジナルグッズ・雑貨が少し。
前にも書きましたが、圧切長谷部実物大ポスターや、日本号のクリアファイル、絵はがきや、黒田家の刀剣だけ集めた図録「黒田家の甲冑と刀剣」がお土産としておすすめ。「黒田長政の二十四騎展」の図録とかも面白いのですが、お値段が張る上重いのがちょっとネック。
ちなみに観察して半年、レジ横の刀剣本コーナーの品ぞろえが明らかに充実していっていますw

藤崎


ミュージアムショップの横から博物館を出ると、またサザエさん通りに戻ります。見えるのは福岡タワー。そのまま行きたいところだけど、信号を渡らず小さなバス停「福岡タワー南口」で藤崎行きのバスに乗ります。
福岡タワー南口(藤崎方面)と福岡タワー
藤崎行きのバス路線の数は多いのですが、それぞれ本数が1時間に1本とかだったり、数分ずつ遅れてたりするので、注意。いざとなったら歩いて藤崎・西新まで行ったり、道を渡ってバスに乗って天神・博多駅まで行ってもいいです(天神とかの案内はガイドブックとかにお任せします)。

無事にバスに乗れたら、5分ほどで藤崎バスターミナルに到着するはず。
藤崎は西新よりも小さいけれど、行政と交通の要所。西新のリアカー部隊のいた商店街はここまで繋がっています。
「どら焼き~日本号~」は藤崎バスターミナル(藤崎駅)近くの早良口交差点そばの如水庵藤崎店で購入可能です。リニューアルした博多駅マイングの中でも購入できる場合もありますが、年末年始など季節によって他の商品においやられ、別の菓子とセットの「ふくおか賛歌~官兵衛ものがたり~」という箱入りのものでしか買えないこともあるようです。

西新と比べると選択肢が狭まるものの、藤崎にも美味しい店が多いです(台湾料理の翡翠園、四川料理の中国大明火鍋城etc. あとインド料理屋が妙に多い。地元チェーン店の本店が妙に多いのも特徴)。
福岡っぽい食べ物でおすすめなのは、大助うどん食べログ)。割とコシがあるのでコシがないのが特徴の博多うどんのビギナーにも割と受け入れられやすいのではないかと。
「食べても食べても減らない魔法のうどん」こと「牧のうどん」もネタ的にはおすすめ(味もイケる)ですが、地下鉄沿線に店がない(マリナタウン店・空港店は駅から遠いし、今宿まで行くのは面倒) のがネックでご紹介しません

大助うどんのごぼう天うどん
ここの一番人気で博多の定番、ごぼうの天ぷらが乗ったごぼう天うどん(600円)。
見ての通りここのごぼう天はかなり大きくて。食べごたえがあります! しかも揚げたて!
そして出汁。元々コクがあって美味しいのに、徐々にごぼう天から油がでてきて味に深みが増して美味しくなるのです。
二番人気のどんちゃんは、この店のオリジナルメニュー。簡潔に言うと「ちゃんぽんの具が乗ったうどん」。もやしとかイカとか入ってるけれどあっさりまろやか意外といけます。ただどんぶりが普通のより二回り位大きくて食べるのに苦労するかも。チャレンジする際はミニどんちゃん(700円)をおすすめ。ミニでも普通サイズくらいなので十分お腹いっぱいになります。

福岡城むかし探訪館


■おすすめポイント:撮影OKなへし切長谷部のレプリカ
地下鉄赤坂駅(K07)の2番出口を出て、裁判所・福岡城方面へ歩いて徒歩8分、ところどころある案内板に従っていくと、右手に「福岡城むかし探訪館」という小さな観光施設があります。
福岡城むかし探訪館外観
「軍師官兵衛」放送前に出来たばかりで、地元民でも知らない人が多い場所です。
本当に小さな観光施設ですが入場料無料で、福岡城のジオラマと黒田官兵衛・長政らの歴史をパネル・映像で見ることができます。暖房が結構効いてるので、冷えたからだを温めついでにパネルを見るのをおすすめします。
福岡城むかし探訪館内部(2015/11)


公式サイトに記述はありませんが、ケースに入ったへし切長谷部のレプリカ(実際見ることができるのはのは拵、実物の写真と見比べるとちょっと霰部分のつくりが粗い?)がケースに展示されています。
福岡城むかし探訪館のへし切長谷部レプリカ(2015/11)

博物館と違って、柄の方から鍔を見ることができるのはポイント高いです。写真では見づらいですがちゃんと鍔には「南無妙法蓮華経」と彫ってあります)。
へし切長谷部レプリカ(柄側から)


更にここの展示は映像以外はすべて写真撮影OK。ということで上の写真の通り、長谷部のレプリカも撮影可能です。近くに窓があってケースが光を反射しやすいので、うまく撮るのは難しいですが……。
補足:11月末に行ったら、レプリカの置き場が窓際から壁側になっていたので、前よりは映り込みを気にせず撮れそうです。

行くならば、常駐のボランティアガイドさんが10:30からのツアーと昼食から帰って、館内にいらっしゃる午後1時半ごろ以降がおすすめです(午前中はよくわからないです。ごめんなさい)。福岡城や黒田如水(官兵衛)・長政親子について、展示されている福岡城の模型を使いながら解説してくれます。運が良ければ、刀剣にも詳しい方にへし切長谷部や日本号について解説してもらうことができるかもしれません。以前行ったときはそこそこ詳しい方がいらっしゃって、興味深いお話を伺うことができました。

鴻臚館(鴻臚館跡展示館)


むかし探訪館のすぐ目の前の黒いフェンスの内側にあるのは古代の迎賓館である史跡、鴻臚館跡で、その奥に鴻臚館跡展示館(ここも入場無料)があります。こちらは刀剣全く関係ないけれど、見応えがあっておすすめです。
鴻臚館跡展示館外観

鴻臚館跡展示館内部
展示館内部。発掘した状態をそのまま残した区画と、建物を復元した区画があります。
壁面には鴻臚館から発掘された陶器や、日本最古のトイレ遺跡の話・出土品が展示されています。土日はガイドさんがいらっしゃって、説明をうけながら見ることも可能です。
むかし探訪館からの移動含めて20分くらいあると大体見ることができます。

上川端商店街・ぜんざい広場(中洲川端駅)


■おすすめポイント:「日本一甘い」川端ぜんざいと、山笠の日本号手拭(千代流)
ここからは福岡観光らしく、自分一押しの博多の祭り、「博多祇園山笠」における日本号の展示を見ていこうと思います。

中洲川端駅から櫛田神社(キャナルシティ)にかけて延びる長い商店街「川端通商店街」。入って少し歩くと右手に、「川端ぜんざい広場」というところがあります。
川端ぜんざい広場
そこではかつて「日本一甘い」と言われた川端ぜんざいを再現したぜんざいが販売されています。営業は金土日のみなので注意。

店内には、「走る飾り山」こと八番山上川端通りの飾り山の実物が飾られていたり、山笠で各流が作っている手拭(関係者のみ配られる)が額に入れて展示されていたりして、ぜんざいを食べながら山笠についてちょっと知ることができます。
8番山上川端通「鞍馬山」@川端ぜんざい広場
ちょっと写真ぶれてしまいましたが、今年は千代流が日本号をモチーフにした山だったので、千代流の手拭も日本号。なかなかかっこいいデザインです。
川端ぜんざい広場の手拭展示

川端ぜんざい
ぜんざい(500円)は、餅入りのオーソドックスなぜんざい。
確かに普通のぜんざいより甘いです。付属のたくあんと、セルフサービスの熱いお茶が進みます。ただ、正直蜂楽饅頭のぜんざいの方が蜂蜜の風味のインパクトの分甘い気がしないでもないです。蜂楽饅頭のぜんざいよりはスタンダードで食べやすいと思うけど、これは個人の好みに寄ると思われます。どっちも好きだけど、人にすすめるなら川端ぜんざいかな、と。

櫛田神社


■おすすめポイント:飾り山笠(表)の日本号、平安時代以降の日本刀の展示もある博多歴史館
川端ぜんざい広場を出て、また商店街を5分くらい進むと、出口すぐ横に博多の総鎮守、櫛田神社があります。
櫛田神社南神門
さすがにぜんざい食べた後だったので食べませんでしたが、ここの焼き餅も美味しいです。

博多祇園山笠は櫛田神社のお祭りで、祭りのクライマックスの追い山の始点もこの境内にあります。
ここにも常設展示の飾り山笠が年中展示されているのですが、2015年から2016年まで展示されている山の表は「呑取名槍黒田誉」と日本号の呑み取りを題材にしています。(2016年6月に展示終了)

櫛田神社2015飾り山「呑取名槍黒田誉」

よく見ると日本号の柄の部分は、現在の青螺鈿風に青を基調として虹色に輝くような塗装になっています。倶利伽羅竜の彫り物はありませんが、穂先も多分三角形になっていて、意外としっかりした造りになってます。日本号を持った母里太兵衛の右上には黒田如水、右下には黒田長政もいます(左下は槍を取られた福島正則?)。

また、実際の刀剣にも興味あるなら、境内にある「博多歴史館」(入館料300円、一日乗車券提示で200円)もおすすめです。
博多歴史館

時代を感じる建物で展示スペースもそんなに広くありません(建物の2階部分のみ)が、櫛田神社に奉納された刀と剣が現代刀も含め10口も展示されています(内部撮影は禁止)。
さすがにゲームに実装されそうな名物は展示されていませんが、

  • 「小烏丸」を打ったとされる天国作の短刀(キャプションに誤字があると思うのですが、多分藤原純友討伐の功として大蔵春実朱雀天皇から賜ったもの、とのこと)

  • 左文字(大左)の父の師、西蓮法師国吉作の太刀

  • 三池典太光世作と伝わる太刀(キャプションに書かれた逸話がなかなか……)

  • 福島正則の家臣、可児吉長(笹野才蔵)の腰刀の無銘刀 伝千代鶴


など、なかなか見ることができない刀剣が、ケースにわりと「適当」に置いてあります。
が、そのおかげで、それぞれの刀の姿の違いがわかりやすいです。

個人的に気になるのは三池典太光世作らしい太刀 銘「光世」。なかなか優雅な印象を受けました。
三池典太光世は天下五剣の一振、大典太光世を打った刀工と知られているけれど、ここの光世作の太刀も打ったのでしょうか。腰反りの強さや茎の形状とか平安時代の刀の特徴を備えていると思うのですが、素人だから正確なことを言えないのです……。どなたか詳しい人、実際に見て感想をどこかに書いてください。

また日本刀の他にも、「左文字鍛冶」と描かれた博多古図(後述の「博多古図プレート」の元図かその写しと思われる。詳細不明)や、昔の山笠の精巧な模型、秀吉が記した朱印状(の写し)などが展示されています。山笠の模型は現代の博多人形師が作ったものだそうですが、今の飾り山以上の豪華さです。
ちなみに祭りのクライマックスである追い山のDVDも流してくれますが、全部見ようとすると一時間以上かかるので、展示を見ながら一番山の櫛田入りの博多祝い唄を見るのを推奨。できれば川端ぜんざい広場にあった「走る飾り山」八番山、上川端通の櫛田入りも見てほしいのですが、そこまで見るには時間がかかります。チャプター分けがされてる飛ばして見たい、と受付の方に頼めば見せていただけるのでしょうが……。

■その他おすすめ


ちょっと予想以上に時間がかかったので、今回の提案ルートから外したけれど、いいんじゃないかな、と思う場所をいくつか。物吉貞宗実装前にUPしたいと急いで書いたため、まだ実際には行けてはいないところもご紹介することをお許しください。

博多古図プレート(「左文字鍛冶」の文字あり)


これは江雪左文字の福岡遠征ガイドさんのツイート(元ツイートをされた方が鍵アカにされたため、現在一部読み取れず)で知った場所。

中洲川端駅から貝塚線に乗りかえて、呉服町駅(H02)5番出口から地上に出て、博多駅方面に少し歩いたところにある「ほっともっと上呉服町店」の前にある大きなプレート。15分以上かかりますが、櫛田神社から歩いて行ける距離ではあります。
博多古図プレート

鎌倉時代に描かれた図を元にして江戸時代に描かれた地図を、明治時代に更に絵馬に写して住吉神社に奉納されたもの(ネット調べだから、正しいかは不明)がプリントしてあるのですが、中央やや左、橋でつながった島のようなところをよくみると「左文字鍛冶」と書かれています。

太閤町割で区画も大分かわってますし、石碑とかが残っているとは聞いたことがないので、現在、左文字鍛冶のあった場所は自分にはわかりません。
一応ヒントとして、「左文字鍛冶」の近くに描かれている「妙樂寺」こと妙楽寺は現在もあるのですが、黒田長政の時代に今の場所に移築されたとのこと。福岡市博物館が出している「博多探検マップ」(ミュージアムショップで103円で販売。5年前製作で広げにくいけれど、博多街歩きに使えなくはない)によると、移築される前の妙楽寺は中洲川端駅の上にあるリバレインの北、古門戸町あたりにあったそうです。あと「綱場天神」は多分綱敷天満宮かと。

ちなみにこのプレートは、大博通り沿いに設置されている「博多歴史の散歩道」という出土品(レプリカ?)や写真が印刷されたプレートで博多の歴史を紹介するというものの一つ。探して見ると結構面白いです。

寺社仏閣


福岡は京都ほどではないけれど、神社とお寺は多いです。
博多エリアなら、日本最初の禅寺で、茶の発祥の地「聖福寺」(史跡。撮影は禁止)やうどん・蕎麦・饅頭の日本発祥の地「承天寺」なんかがおすすめです。
千代県庁口(H03)から徒歩約5分黒田家の菩提寺、崇福寺(黒田如水・長政の墓もある「福岡藩主黒田家墓所」は毎週土日公開)なんかもいいかもしれません。
崇福寺(崇福寺山門)
福岡藩主黒田家墓所入口
黒田家墓所は崇福寺入口から歩いて10分の北口から入る必要があるのですが、細い道をほぼ手がかりなしで歩くことになるので注意が必要です(一応上の地図のマーカーはその北口を指しています)。

神社は色々いいところがあるのですが、結構分散しているのがネック。
藤崎周辺は紅葉八幡宮、猿田彦神社(御朱印は庚申の日しかいただけない)、愛宕神社(眺めはいいが少し遠い上、軽く山登りが必要)など。
審神者的には西公園にある黒田如水・長政を祀る光雲(てるも)神社をおすすめしますが、微妙に遠い(最寄りの大濠公園駅から徒歩15分、しかも山の上)。日本号を持つ母里太兵衛や長政の水牛兜の銅像などがあります。
光雲神社本殿

光雲神社内の母里太兵衛像

加美家製菓(黒田武士煎餅)


唐人町駅(K05)4番出口から歩いて5分弱、唐人町商店街内にある黒田藩御用達だった老舗菓子店。イートインスペースあり。
加美家製菓

ここには「黒田武士煎餅」という日本号を呑み取ったときに使った杯をモチーフとした杯型の煎餅が売っています。黒田節と日本号or黒田官兵衛の焼き印入りで、大きさが大、中、小があります。その他黒田官兵衛・長政の焼き印入りのどらやき(三笠)も売っています。
黒田節煎餅と三笠(黒田官兵衛・長政焼き印つき)

光雲神社に行く際、大濠公園で降りずに唐人町駅で降りて、ついでによってみるといいかもしれません(唐人町駅から加美屋製菓に寄って光雲神社に行った場合、所要時間は25分程度)。

福岡市美術館


大濠公園駅から公園沿いを歩いて徒歩15分。
刀剣はまったく関係ありませんが、美術館好きなら、リニューアルのため2016年9月から2年半休館するので、行くならこのタイミング。
ここも地下鉄一日券提示で、常設展は50円引きの150円で入れます。

常設展2Fの近現代美術室には所謂「巨匠」の作品が多く展示されています。
代表的かつ今(来年9月の休館まで)展示されている作品は、ジョアン・ミロの「ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子」、サルバドール・ダリの「ポルト・リガトの聖母」、マルク・シャガールの「空飛ぶアトラージュ」、アンディ・ウォーホルの「エルヴィス」など。
1Fの古美術コーナー右手の東光院の仏像群や、左手の松永記念室の茶室を模した展示なども個人的には好きです。

もう一日あれば


福岡市外でおすすめの場所。

太宰府天満宮&九州国立博物館


福岡で観光地といえば多分ここ。いつ行っても観光客が多いですが、1月は初詣に参拝する人や受験生などで混雑が予想されます
博多駅・福岡空港からバスも出ていますが、平日9本、土日祝で17本なので、天神の「西鉄福岡駅」から西鉄電車で行く方が個人的には好み。直通or二日市で乗り換えで片道400円です。
九州国立博物館は文化交流展示室(常設展)の第8室(江雪左文字が展示されていた部屋)の入口の前が、どうも刀剣コーナーになっている模様。この前行ったときは国宝の太刀 来国光(九博所蔵)が展示されていましたが、ほぼ毎週何かしらの展示替えしているそうなので、1月に何を展示しているかは現時点では不明。
1月まで売っているか保証はできませんが、西鉄で元々お得な特典付きの切符が「ふるさと割」で3割引で販売中です。この一覧にはありませんが「九州国立博物館きっぷ」(太宰府までの往復切符+特別展のチケット+絵はがき、割引券などのおまけ)も3割引で売っています。

石橋美術館


また刀剣関係ないですが、久留米にある美術館。JR使って行けないこともないですが、ここも西鉄電車で行ったほうが近いです。1月まで売っているかはわかりませんが、今なら「久留米 花と美術館散策きっぷ」がふるさと割で、福岡(天神)から交通費+100円の1,340円で行けます。ふるさと割本当に凄い……。
庭園の中にある本当に雰囲気の良い美術館です。しかし、現在この美術館を運営している石橋財団が2016年9月末に撤退し、所蔵品を東京のブリジストン美術館に移管する(ソース)、とのことで、ここで今のコレクションを観れるのは多分今年で最後。本当に残念。
現在の所蔵品で一番有名なのは「海の幸」、「わだつみいろこの宮」など青木繁の作品。ですが、青木繁作品の展示は1/23~3/21までとのことなので、行かれる際は要注意。



長々書きましたが、とりあえず案内は以上です。乱文失礼しました。
福岡はあまり観光名所的なものに恵まれていませんが、細々と面白いものが沢山あります。
福岡市交通局の1日乗車券で回る歴史探訪コースもなかなかよさげなので、ガイドブックや旅行案内サイト等いろいろ比較検討しながら福岡をお楽しみください。

おまけ


福岡の観光ガイド等を10冊ほどパラ見したなかでおすすめをあげてみます。

本命

福岡旅行する人にどれか1冊進めるならば、個人的にはこれを推します。
グルメ・エリア紹介・太宰府や柳川・門司港など他エリア紹介などほどよくカバー。見やすくて、お得な切符等の情報(全部はカバーできてないけれど、多すぎるから仕方ないかな)や、観光モデル日程もあるのが好感。小さくて持ち歩きしやすいサイズなのもポイントですね。似たような本は複数あるけど、これが一番見やすかったです(あくまで個人的感想)。

大穴

2011年出版の福岡・博多(とちょっとだけ太宰府)の名所・旧跡を巡るという感じのまちあるき本。ぶっちゃけこの4年で福岡市内に大きな変化はないので、多分大丈夫かと。
福岡の色々な地区の簡単なマップと、その地区に関する簡単な歴史や見どころについての解説が書かれています。「旅行者向けか?」といわれたらちょっと違うと思うけど、旅行者向けガイドよりは広く深く掘り下げ、でもガチガチの郷土史本よりは手に取りやすい、まさに「かゆいところに手がとどく」感じの本といった印象。今度個人的に買います。
買いました。パラパラと読んでいますが、やはりちょいちょい4年前から変わっている点があります(消費税増税で物・切符の値段が全体的に上昇、大濠公園の花の木など一部店が改装など)が、読みやすいです。手ごろな大きさでフルカラーなのもGOOD。ただちょっと郷土史を知っている方が楽しめるかもしれません。
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Tag:審神者向け福岡観光ガイド  comment:2 

Comment

山城国審神者 URL|
#- 2015.12.15 Tue22:52
はじめまして、検索からおじゃましました。
今度1月に福岡へ遠征しようと考えていたところに、とても丁寧で分かりやすい説明で行きたい場所が紹介されており、とても助かりました!
ほとんどそのまま参考にさせていただきました、本当にありがたいです!
かりおか。 URL
#/1ztqa4g Edit  2015.12.16 Wed00:09
>山城国審神者さん

こんにちは。
こんな記事を読んでくださり本当にありがとうございます。

参考にしていただけるとのことで、嬉しい限りです。
ちょっと歩くことが多いので、辛いと感じたら必要に応じて休憩を入れたり、バスやタクシーなどの使用もご検討ください(大助うどんと、博多駅マイングでも販売がはじまったどら焼きの日本号に興味がなければ、藤崎はぶっちゃけ寄る必然性はないです)。

あと1月の福岡は「思っていたより寒い」と言われることがある(滅多に積もらないけど雪は時々降る)のでお気を付けください。
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